若草山 2018.4.29



奈良にやってきた。

藤の花が最盛期であった。

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萬葉植物園の藤




あおによし 奈良のみやこは 咲く花の
薫ふがごとく いま盛りなり


まさに、そんな感じである。

藤の香りを存分に楽しもう。

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しかし、そうは問屋が卸さないのであった。

もとい、オトンやオカンが許さないのであった。

GWで実家に帰省したのだが、親が「結婚せえ、結婚せえ」と、とにかく五月蝿い。

でも、実家なので”ボーッ”と過ごしたい。

グータラ息子寝太郎の本領を発揮したいところだ。

しかし、「ボーっとしてる暇があったら婚活に励め!」と親はいうのだ。

会おう女子に!ならんよ 見合いを 避くるのは!
仁王がごとく 燃え盛るなり


そんなプレッシャーが凄いのである。

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東大寺の怖い仏像




その重圧に耐えかねた寝太郎。

「奈良の寺社に良縁祈願してくる!」と逃げ出したのであった。

そして今、藤の前にいるのである。

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そちらの和装のお嬢さん。
偽装でいいから結婚して!




萬葉植物園の藤を堪能した。

良縁祈願すると言って出てきたものの、奈良の寺社は殆どお参りしたことがある。

「奈良を見ぬ馬鹿、二度見る馬鹿」って言葉があった気もする。

どうしよう。

奈良公園を右往左往してたら、若草山が目に入った。

あの頂上から大和盆地のすべての神仏に良縁を祈願したらどうだろう。

ひょっとしたら願いが叶うかも!

そんなノリで若草山に向かった。

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南登山口到着。

150円を払って入山。

なお、若草山の山容は三重(さんじゅう)である。

そして入山料は御縁×さんじゅう=150円

なんだか縁起がいいのである。

普段はケチな寝太郎だが、気持ちよく支払いを済ませた。

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春の若草山は爽やかであった。

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わかく、さかな、つ

若草山の頂上から良縁祈願したら、そんな願いが叶うかな?

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もうすぐ二重目のピーク




んなわけないっ。(タモリ調)

わかくなく、ルみたいにばかり登ってる男」

若く爽やかな女性は、そんな男を相手にしないのである。

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二重目のピーク




しかし、そんな不都合な事実はシカセンベイのように投げ飛ばす。

希望は高く持って若草山に登るのだ。

楽天家寝太郎49才の春である。

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ふもとで開催されていた、
シカセンベイとばし大会。




ほどなく若草山の頂上に到着。

早速、奈良盆地に向かって良縁を祈願した。

「50歳までに良縁に恵まれますように~。」

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そう祈願したものの、50歳まであと数ヶ月しかない寝太郎。

事実上不可能なタイミングである。

もし今日、出会いがあればギリギリ間に合うかも知れない。

しかし奈良の神仏の総力を持ってしても、そんな僥倖はありえないだろう。

神仏にすがってばかりではイカン。

「自分で良縁を見つけるぞ!」

そう気合を入れなおし、下山することにした。

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奈良盆地の拡大画像




下山開始後1分。

奈良盆地の神仏の総力の凄まじさが判明…

眼前にお嫁さんが出現!!

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どぅおー、神の奇跡!

最早、お相手はウェディングドレス姿。

ミスター寝太郎が永遠の愛を誓えば即ゴールインである。

早速、キセキが起きましたー!

んー、神様ありがとう!

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ここからしばらく狂喜の寝太郎のココロのうちの描写です。

脳内を駆け巡るのはこの旋律。

~キセキ~

 by GReeeeN


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長い軌跡を共に歩まれたお二人。
GREENの下で輝いておられます。




僕らの出逢いがもし偶然ならば

運命ならば

君に巡り合えた それって奇跡


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巡り会い、そして抱き合う!
素敵!素敵!素敵!素敵!




2人寄り添って歩いて 永久の愛を形にして

いつまでも君の横で 笑っていたくて


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昨日は毒づいてスミマセン。
ずっと寄り添って歩いてね!




アリガトウや Ah

愛してるじゃ まだ足りないけど

せめて言わせて 「幸せです」と


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文春砲なんてとんでもない!
あの祝砲を鳴らすのはワタシ


(これら4枚の写真はby 昨日の荒んだ寝太郎。
 若草山の写真ではありません。
 詳細は、こちらをご参照。



神のキセキ!

ありがとう、神様。

彼女に「ありがとう、愛してる、幸せにします」と、誓いにいきまーす!

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しかし、次に現れた コスプレイヤー 花嫁候補は、変な恰好の少女。

んっ?、モンスターハンター?

どういうこと??

あっ!

「モンスター(嫁)ハンだー!」

狂気乱舞タイム終了……

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若草物語のような夢の世界に一瞬トリップした寝太郎。

現実世界に戻ってきた。

「キセキの出会いだー!」

そんな勢いでアタックしたら、モンスター嫁ハンを捕まえるに違いない。

奈良の神仏の皆様。

このキセキは、そういう教えだったんですね。

あぶない、あぶない…

その教え、しかと承りました!

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頂上部の木陰のシカ




そして実家に戻った寝太郎。

本日の出来事と神の教えを親に説明した。

しかしである。

オカンが不敬にも神の教えに雷を落としてきた。

「なに言うとんねん!結婚は勢いやー!」

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東大寺の怖い仏像 その2


寝太郎は反撃を試みた。

両親の結婚経緯を聞いたのである。

我が両親(および寝太郎)は、一目惚れからは程遠い個性的な容姿の持ち主だ。

少し分かりやすく言うと「細工が不調和」だ。

言いたくないが、あえて一言でいうと「ブサイク」だ。

勢いで結婚している訳がないのだ。

どうだ、グーの根もでないだろう!



ところが予想に反し「グーの根」が出てきた。

いや、グーパンチ以上の衝撃を寝太郎は受けてしまった。

信じがたいが、結婚に至る経緯を要約するとこうだ。

・2人は大学の先輩後輩。
・在学中は交際なし。
・父は大阪、母は地元で就職し、3年交流なし。
(但し、年賀状程度の文通はあった模様。)
・大阪で職を得た母が、突如オヤジの元へ転がり込む。
(父の勤務先へ「来ちゃったー!」と母が突然電話した模様。)
・昭和36年、そのまま結婚!

おー!、オカンの勢いが岩戸景気級!

昭和の高度成長期の勢いって、こんなだったの?

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奈良の都の興福寺
オカンは幸福寺!
オトンは降伏寺?



そんな馴れ初めとは、全然知らなかったなぁ。

そういえば今日は「昭和の日」。

激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日である。

おのぼり家にも激動の日々があったんだなぁ。

昭和の日に相応しく、そんな思いで終わった一日であった。


この記事へのコメント

風来坊
2018年05月02日 11:19
GWにアルプスで最後の雪と戯れているとばかり思っていました・・・。
親孝行しに帰っていたのですね。元気な顔を見せるのが一番です。親御さんの歴史から判断すると寝太郎さんも「待てば海路の日和あり」で過ごして下さいませ。
2018年05月02日 22:27
風来坊さま、こんばんは。
GW前半は親孝行、後半で雪遊びの計画でしたが、後半の天気が思わしくなく…
まだまだ孝行が足りないようです。1日くらいは晴れるかなと期待しているところです。

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