雲取山 2017.12.2



今、世を賑わす「すもう取り」。

その時流に乗って、すもう取りに語感の似たくも取山へやって来た。

というのはウソである。

雲取山は標高2017m。

2017年のうちに登っておきたい山である。

いずれにしても、時流に乗って雲取山にやって来たのだ。

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7:38、小袖乗越登山口出発。

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小袖乗越とはイキな名前の峠である。

「小袖模様みたいな紅葉が地名の由来かな?」

そんなことを考えてしまう、美しい登山道であった。

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当然ながら、その考えは誤りであった。

看板に地名の由来が書かれていた。

この道は承平天慶の乱における平将門の敗走ルートらしい。

その際、当地に小袖を置き忘れたのが由来なのであった。

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この先も当地と平将門との関わりが記されていた。.

小袖の看板から進むこと1.7km。

茶煮場に着いた。

激しい夕立に身支度もままならず、小袖を置き忘れるほど慌ただしい潰走を余儀なくされた平将門。

ようやくここでお茶を一服したらしい。

それが茶煮場の地名の由来とのこと。

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茶煮場から385mで風呂岩に着いた。

将門がここで風呂に入ったのが地名の由来。

寝太郎の足で茶煮場から風呂岩まで6分。

お茶休憩から、風呂で大休止までの間隔が短かすぎないか?

登山での休憩は1時間に数分~10分が適切と言われる。

将門一行は明らかに休みすぎである。

彼らは順調に雲取山を越せたのだろうか?

この先の展開が心配になってきた。

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8:44、堂所到着。

また看板が現れた。

将門一行はここで軍装を解き、眺望を楽しんだらしい。

「胴を置いた所」が「堂所」に転じたという。

なお、風呂岩から760m、寝太郎の足で10分であった。

これは明らかに休み過ぎである。

ひょっとして平将門一行…

激バテ?

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紫久保到着。

堂所からわずか50m。

「また、休憩!?」

呆れつつ看板を読むと…

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なななんと、平将門夫人自害!

将門一行は疲労困憊なのだった。

最愛の妃を失った将門さん。

その悲しみはいかばかりであったろう。

「休み過ぎ」なんて言ってご免なさい。

極限状態だったのですね。

1時間に1回とか平時の常識を押し付けて申し訳ありませんでした。

謹んでお詫び申し上げます…



9:15、七つ石小屋到着。

当時からこんな施設があれば、平将門の悲惨さも幾分和らいだかもしれない。

水場で水分補給しながら、そんなことを考えた。

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次に現れたのは七つ石の由来。

将門の影武者の藁人形が7つに散ったのが由来らしい。

比喩的な伝承となっているが、実際に多くの家臣が亡くなったのだろう。

悲愴である。

家来のみなさん、安らかにお眠り下さい。

七つ石神社に手を合わせた。

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もうすぐ七つ石山だ。

頂上付近には霧氷が残っていた。

陽も高くなり、氷片がハラハラ舞い落ちていた。

葉を落とした落葉松、落ちる氷片。

寝太郎の心象風景もあって、美しくも儚く目に映った。

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9:33、七つ石山到着。

立派な山頂標識であるが、寝太郎の心象風景もあって、墓石のように見えた。

将門さま、安らかにお眠り下さい。

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七つ石山を越えると雲取山が姿を現した。(一枚目の写真)

富士山も見えた。

空は澄み、飛龍山の向こうに南アルプスの山々も見えた。

将門一門の英霊も天に召されていることだろう。

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七つ石山を下り、雲取山へのコルに着いた。

すると、平将門物語のエピローグの看板が現れた。

悲話の最期は二本立てで、2枚掲げられていた。

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なになに?

大血川の悲劇?

タイトルが壮絶である。

で、誰の血?

なにっ!?

お妃 99人!!!

さっきのお妃は1/100かよっ!

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一気に同情心が失せた。

エピローグによると、99人のお妃の屍も乗り越え、平将門は茨城県まで落ちのびたらしい。

コラー 将門!

夫婦なら永遠の愛を誓わんかい!


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っていうか、こんなとこまでお妃100人連れてくんなよ。

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同情して損した気分になった寝太郎。

平将門をからかい、「一年生になったら」の替え歌を唄いつつ進んだ。

新皇になったら 新皇になったら
おきさき100人 できるかな
100人で 食べたいな富士山の上で おにぎりを
パックン パックン パックンと


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防火帯の眺めのいい道を進んだ。

そしてヘリポートに到着した。

ヘリポートの「H」と、「富士」が目に入った。

今、世を賑わすあの「すもう取り」のことを思い出した。

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すもう取りさん気分になって、雲取山へ向かった。

はぁ~ どすこい~ どすこいっ。

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もうすぐ雲取山。

「タカの形の岩はないかな?」と、鷹の目になって進んだ。

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タカの岩はありませんでした↑




10:44、雲取山到着。

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お昼ごはんを食べた。

午前中に山頂到着したが、とても賑やかだった。

「時は午前。しかし、静か午前にはあらず。」

しつこく源平ネタでボケる寝太郎であった。

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賑やかな山頂だったが、12月にしては温かかったので、昼飯のあと爆睡。

12:20、下山開始。

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なんだか雲が出てきた。

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しかし、下るにつれて再び雲が取れてきた。

これぞ雲取山。

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そして、無事下山

といいたいところだったが…。

14:12、小袖乗越駐車場帰着。

平将門さまのことを馬鹿にし過ぎたからだろうか。

ゴール直前で大転倒した。

肩肘で着地し、汚袖になってしまった…

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平将門の怨念の傷跡。

痛い…

しかし、頭蓋底骨折に比べればチョロいものです。

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将門の呪いを恐れた寝太郎。
最後は相撲ネタで締めました。



この記事へのコメント

風来坊
2017年12月04日 16:55
こんにちは、寝太郎さん。
今年中に2017mの雲取山に行かれたとはさすがです。
私ごとですが、昨日(12月3日)誕生日でしたので、1203mの山を探したのですが、山形の頭殿山、長野の万仏山、鳥取の高鉢山くらいで、突然思いついた風来坊は鳥取へ行くことも準備もせず、ただ、標高を調べただけでした(笑)
還暦を迎える来年くらいには高鉢山でも目指そうかと思い付きましたが、たぶん、来年の今頃は同じ話をしていると思います・・・。
実行力のある寝太郎さんに完敗しました。
この調子で婚活も完勝を・・・。
2017年12月04日 21:06
風来坊さま、お誕生日おめでとうございます。
誕生日登山は発想がなかったです。さっそく誕生日標高の山を探してみましたが、四国や東北の遠い山ばかりで、ちょっと実現不能です。
それに今週末のお見合いが上手くいったので誕生日はお祝いしてもらう予定で、それもあって実現不能なのです!
と、言いたいところですが、幸か不幸か後者の障害は発生しませんでした。
前日に山に登って、肩ズル剥けでお見合いに臨んでいては、完勝は難しいようです。
choro
2017年12月06日 21:55
寝太郎さん、初めまして。choroと申します。いつもブログを楽しくおかしく読ませていただいています!私は九州在住ですので、遠い山のお話が聞けるのはすごく嬉しいのです。次の山の記事も期待しています(*゚∀゚*)
お肩の怪我、大事になさってくださいね~
2017年12月07日 01:17
choroさま、こんばんは。
YAMAPの方でもお声掛け頂いていた方ですよね。コメント有難うございます。
九州でも関東でも、相変わらずの調子の記事を書いていくと思いますので、引続きご覧いただけたら幸いです。
肩のすり傷は、まだかなり痛いです。別府の湯があれば治りも早いと思うのですが…。
おんせん県おおいたのありがた味をひしひしと、ひりひりと実感しております。

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