大崩山 2016.2.6



この日は宮崎県が九州で唯一晴れ予報だった。

そこで宮崎北部の大崩山へやってきた。

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8:15、上祝子川登山口出発。

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8:55、大崩山荘通過。

祝子川の渡渉点から、大崩山の岩峰群を見上げた。

予報に反し、生憎の曇天だ。

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この先、急な登りとなる。

そこでは朝日を反射しきらめく日向灘の眺めがひとときの憩いとなる。

そんなSUN&MARINな眺望が得られるだろうか。

ちょっと危ぶまれる空模様である。



サンマリンといえばジャイアンツのキャンプ地である。

宮崎県は今プロ野球キャンプで賑わっているのである。

球春 急峻な和久塚尾根コースを登りながら、そんなことを考えた。

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10:10、袖ダキ到着。

そこから下和久塚を見上げた。

強烈な眺めである。

下和久塚から手投げの牧田和久投手を連想した寝太郎。

彼の投球フォームと同様に強烈だなと思ったりした。

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ちなみに「和久塚=わく塚」。
かずひさ塚とは読みません。




10:38、下和久塚到着。

日向灘方向を望み見た。

案の定サンマリンな眺望は得られなかった。

しかし小積ダキの眺めがイケていた。

ところでイケメン和久と言えば誰だろう?

寝太郎的には川口投手だ。

牧田投手もイケメンだけど川口投手には敵わない。

ワガメンのことは棚に上げ、そんなことを思ったりした。

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そして視線を転じ、中和久塚を見上げた。

岩峰上に人がいた。

こちらをじっと見ている。

岩稜を直接下るルートを偵察している様子である。

頭がすっかりプロ野球モードの寝太郎。

スカウトが偵察に来たので、はりきって練習する球児の気分になった。

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「おう、スカウトさんよ、

オレは金の玉子だぜ。(でも金玉じゃないよ)

オレの華麗な守備を見てくれ!

ばっちこ~~い !!!

そう叫びそうになった。

が、その言葉を鵜呑みにして彼が下ってきたらマズい。

寝太郎の知るかぎり、この間に道はないのだ。

言葉を飲み込み、下和久塚を一旦降りた。



下~中和久塚間のトラバース道は凍結していた。

コケたら死のスライディングである。

めちゃくちゃコワい。

寝太郎はこんな局面では、恐怖を紛らわすため妄想に浸ることにしている。

「スライディングについて何か妄想しよう…」

そこで寝太郎はドカベンのヘッドスライディング事件を思い浮かべ、気を紛らわせつつ進んだ。

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それはこんなエピソードだ。

ホーム突入のヘッドスライディングで頭を強打したドカベン君。

その衝撃で記憶喪失になってしまった。

次の試合でも記憶は戻らない。

明訓高校大ピンチである。

しかし、ドカベン君は本能で見事逆転ホームランをかっ飛ばすのである。



あのシーンは興奮したなぁ。

寝太郎にそんなことができるだろうか?

滑落→頭部強打→記憶喪失→本能のまま大崩登頂!

スゴくね!?

明日の宮崎新聞の一面を飾るんじゃないか?

「記憶を失うも大崩登頂の快挙!山田太郎氏(大分在住)」

トザベンとか呼ばれたりして!

てなことを妄想しつつ、無事トラバース完了。

残念ながらトザベン(登山界のドカベン)になる機会を逃しました。

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11:28、中和久塚到着。

下和久塚から見上げた登山者とすれ違うと思っていたが、会わなかった。

彼はあの岩稜を下ったのだろうか。

疑問を感じた寝太郎は彼が立っていた場所まで下ってみた。

そしてルートを偵察した。

どうも道が通じているようだ。

超ショートストップカットではないか。

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寝太郎はあそこから一度下って登り返した。

とても遠回りしてしまったぞ。

でも、菅野投手がG入団のため一年遠回りしたことを思えば短いものだ。

ほんの15分くらいだろう。

でもでも、東京ドームでホームから一塁へ行くのに、水道橋の地下鉄ホームに寄るくらいの標高差を損したはずだ。

嗚呼、ホーム違い!である。

それに氷結斜面のトラバースもせずに済んだのだ。

とても損した気分になった。

高額の移籍金で獲得した選手が入団直後に故障者リストに入ったくらい損した気分になった。



中和久塚に戻り、上和久塚を見上げた。

この間にも直登ルートがあるだろうか。

さっきの損を取り返すべく、上和久塚への直登ルートの偵察に向かった。

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しかし、すぐに登れない壁にぶち当たった。

中和久塚の頂点にすら立てなかった。

諦めて引き返したら、今度は下れない岩場が現れた。

さっきは登れたのだが、なぜか足が届かないのだ。

しかし、登れたってことは足が届くはずだ。

左手をホールドに掛け、右手のストックで足場の岩を突き、そして足を下ろした。

あれ、届かない…

仕方ないので元の体勢に戻ろうとした。

も… 戻れない…

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2分ほど足掻いたが、体勢は悪くなるばかり。

そして我が黄金の左腕から(サウ)スポーッと力が抜け始めた。

このままでは落ちてしまう。

オレが故障者リスト入りだ。

いや、迷宮界入りだ

「え~いままよ、ばんばばん!」

そんな掛け声とともに、腰のバネを利用しエビ投げハイジャンプ!

何とか岩場に飛び移った。

「登れたのに下れない」

番場蛮の魔球のように不思議な現象がこの世には存在するのであった。



12:13、上和久塚到着。

日本球界最上の和久は稲尾投手であろう。

シリーズ0勝3敗のピンチから大逆転優勝の立役者となった大投手だ。

「神様、仏様、稲尾様」と絶賛された存在である。

あー、しかしさっきは寝太郎も大ピンチだった。

神様、仏様、寝太郎様になるところだった。

中和久塚を見下ろしそんなことを考えた。

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13:05、大崩山到着。

結構遅い時間だが、野球で言うとまだ5回裏である。

登頂で勝利投手の権利は得たが、これからが本番なのだ。

実は今日、氷瀑を見に来たのである。

気合を入れて滝めぐりに向かった。

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13:54、中瀬松谷の滝。

こおってねぇ~

滝はミスター長島の送球フォームのように滑らかに流れていた。

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イチロー外野手のレーザービームのように美しく輝いていた。

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氷瀑はなかった。

しかし、広岡采配くらい冷たく凍っているところはあった。

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ダルビッシュのスライダーのように鋭く曲がる滝もあった。

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14:29、権七小屋沢出合到着。

星野王子様のカーブくらい美しい曲線を描く滝もあった。

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お詫びと訂正。ここは権七小屋沢出合です。
過去記事で金山沢出合と書いてますが誤りです。




荒木・井端の連係プレーのように美しく連なる滝もあった。

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大魔神佐々木のフォークくらい鮮やかに落ちる滝もあった。

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鉄仮面田村の表情のように凍りついた滝もあった。

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16:26、三里河原到着。

「清い三里河原」である。

今世間で一番HOTな某番長でボケたいところである。

が、アツすぎて火傷しそうなので自粛。

字面が似ている名三塁コーチで、当たり障りなくボケておきます。

三里河原は三塁伊原ってことで…

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17:35、上祝子登山口到着。

袖ダキあたりでは、白い粉雪が舞いどうなることかと思われた。

(ここも某選手でボケたいが、現状容疑者なので自粛。)

大ピンチもあった。

しかし、ちゃんと下山できた。

寝太郎の宮崎キャンプは無事終了した。

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そして、麓の温泉で疲れを癒しつつ考えた。

大崩山を野球選手に例えたら、誰になるだろう。

岩稜の尾根筋も、なめ滝の沢筋も、すべてのコースが良い。

でも、標高はそれほどない。

そして宮崎の名山である。

宮崎出身のメジャーリーガー青木宣親。

彼が大崩山にピッタリだ。

ウマいっ!

と、風呂場では納得してたのだが、今思うとアベレージヒッターの青木は「大崩れ」って感じじゃない。

「大崩れ」と言えば某番長かな?

イカン、イカン、イカン。

火傷しそうなので、これにて了!


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この記事へのコメント

じゅんパパ
2016年02月09日 17:41
昼からの研修の睡魔に襲われかかったとき、何気なく開いた寝太郎さんのブログで目が覚めた。絶対行けないけど、ちょっと行きたい大崩山!
足が届かないくだりは、冷や汗ものでしたね(≧∇≦)
清原くんは冷や汗じゃすまなくなったけどね。
ポンちゃん
2016年02月09日 20:33
こんばんは
元野球少年、ショートストップのポンちゃんです(^o^)

土曜日は大崩山でしたか?
真冬の大崩には危険がいっぱい!
でも、中和久は危なかったですねえ
私も登っては見たものの~
下りれない思いをしました。
怖かったっす!
今の時期なら、大崩近くの鬼の目山のところに、落ち水の滝というのがあり、氷瀑で有名なのですが?
2016年02月10日 07:28
じゅんパパさま、おはようございます。
研修お疲れさまです。
福岡県からは非常に遠い大崩山ですが、シャバで臭くないご飯を食べている我々には行けない山ではないと思いますので、是非お訪ねください。美しさと心地良い疲労感で覚醒できます。(脳内麻薬で)
2016年02月10日 07:46
ポンちゃん様、おはようございます。
遊撃手でいらしたのですか。バット使いが不得手な寝太郎はもっぱらベンチャーズでした。
そして大崩山では遊激手でした。(ハメを外しすぎ、失敗してしまいましたが…)
鬼の目山の情報ありがとうございます。間違いなく涙がこぼれる山名ですね。感動の涙か、恐怖の涙か分かりませんが、かなり行きたくなりました。
けいこたん
2016年02月10日 16:17
野球のことはさっぱりわからないのですが、秘境大崩山の厳しさと迫力ある美しさはネットやテレビで見たことがあります。寝太郎さんのところでも、これで五回見せていただきました。
でも凍る冬は怖そう~~、と読む前からドキドキでしたが、やはり怖かった。(*_*;
危ないっ!って叫びそうでした。
こんなことなら野球と同じように大崩山もわからないままでよかった~~。
いえいえ、素晴らしさも見せていただので、やはりよかったです。(^-^)
2016年02月10日 22:31
けいこたん様、こんばんは。
「怖そう~」との予測、見事的中です。
峰入り古道でも「下見」や「歩きながら着替える練習」など先を予測し準備を怠らない姿勢には感心させられましたが、今回のコメントでも再認識致しました。
大崩山なみに素晴しい能力だと思います。

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