英彦山 2015.4.12



朝、何気なくテレビを見ていた。

すると、そこに刮目すべきニュースが流れた。

英彦山で「おのぼり」が開催されるというのだ。

山腹の社殿まで、お神輿を担ぎ上げる祭りらしい。

「おのぼり」寝太郎としては参加せねばなるまい。

突如お祭り気分になった寝太郎。

急遽、英彦山に登ることにした。

9:50、銅鳥居出発。

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ハラハラと桜吹雪が舞う参道を進んだ。

ニュースでは、昨日の「おくだり」の模様が映し出されていた。

そして、本日が「おのぼり」である。

現在、お祭りの真っ只中のはずなのだ。

しかし、参道には一軒の屋台もない。

どういうことだろうか。

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参道の途中の土産店があったが、人の気配がない。

店先にワゴンは出ていたが、売り子はいない。

ワゴンには土産物が並べられていた。

「英彦山ガラガラ」という土鈴だ。

が、それはこっちのセリフである。

本当にお祭りが開催されているのだろうか。

10:18、静寂の英彦山神宮に到着

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巫女さんに尋ねたところ、「おのぼり」は午後からとのことだった。

なので、まずは英彦山に登ることにした。



「英彦山ガラガラ~」

鈴を鳴らして安全登山を祈願した。

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「英彦山ガラガラ~」

お祭りは賑やかな方がいいが、山は静かな方がいい。

静かな山道を寝太郎は進んだ。

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野鳥観察の東屋へ到着。

コガラやマガラはいるかな?

いるなら、「英彦山ガラガラ~」とダジャレをカマせるぞ。

そんな期待を持って案内板を見た。

残念ながら、ここはブッポウソウの生息地とのことだった。

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さらに進むと、危うい均衡を保つ岩が現れた。

これぞ「英彦山ガラガラ~」だ。

しかし、これを崩して過失致死犯となったら、我が人生が崩壊する。

「寝太郎さんガラガラ~」だ。

静かにシャッターを押し、そっと通り過ぎた。

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順調に歩を進め、ズンズン登った。

もうすぐ頂上だが、「ガラガラ」ネタが見当たらなかった。

そこで、周辺の空缶をひろい集めた。

それをスタッフバックに詰めて、ガラガラ鳴らしながら頂上へ向かった。

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11:30、頂上到着。

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先客は5組ほどいた。

お祭りの日にしては、静かな山頂だ。

メシを食って、春の午睡。

至福のひと時であった。

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突如、安眠が破られた。

「集合~!」

と言う声がこだましたのだ。

学校登山の集団のお出ましだ。

頂上が、祭りの日らしい賑わいを見せた。

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「おこさんワラワラ」




もう少し眠りたかった寝太郎は、南岳へ移動した。

静かだ。

そして、暖かだ。

またまた眠りに落ちた。

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春眠を満喫した寝太郎。

13:45、下山開始。

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材木岩→鬼杉ルートで下山した。

もう「おのぼり」には間に合わない。

ゆっくり山歩きを楽しむことにした。

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鬼杉に向かう寝太郎の前に分岐点が現れた。

英彦山は2度目である。

前回は真っ直ぐ降りて、鬼杉を見物した。

今回はルートを変えて、大南神社へ寄ってみることにした。

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大南神社へ向かう途中、岩のヤセ尾根が姿を現した。

岩場にツツジがポツポツ咲いている。

ちょっと、尾根筋をたどることにした。

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進むにつれて、ツツジが多くなっていく。

そのうち、ちょっとした群落も出てきた。

さらに進むと、ツツジの花園が現れるかもしれない。

秘密の花園を求めて、ヤセ尾根を進んだ。

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しかし、100mほどで行き止まりになってしまった。

仕方ないので、引き返すことにした。

振返ると、たどってきたヤセ尾根の岩陰に建物が見えた。

ひょっとして、あれが大南神社じゃないか?

ってことは……

御神体を踏んづけて来てしまった…

まずいではないか!

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おー、神よ!

我を許したまえ!


どうしたら、許してもらえるだろう?

ここで天罰が当たり、墜ちたら大怪我だ。

いや、死ぬかもしれない。

どうしても許しを得ねばならない。

その時、寝太郎は思い出した

頂上に 『神はゴミを拾う善行を喜ばれる』 って看板があったはずだ。

そして、オレは今日ゴミ拾いしたぞ!

寝太郎は、ゴミ拾いの成果を、神様に猛アピールした。

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「ゴミ拾いの善行に免じて、御神体を渡る無礼をお許し下さいっ!」

そう念じつつ、土下座ポーズでヤセ尾根を通過した。

そして、無事に大南神社へ到着した。

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神様にウソをついてしまった。

本当は、ゴミ拾いした訳ではない。

ガラガラの素材集めをしただけだ。

とても後ろめたい。

そこで、ここからはマットウに清掃登山を行うことにした。

「精一杯ゴミを拾うので、先ほどの無礼をお許し下さい…」

そう祈って、先へ進んだ。

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風景を味わうことなく、ひたすらゴミを捜し求めた。

結果、空き瓶、菓子袋、登山靴のソール等をゲットした。

これで神様に喜んでもらえただろうか。

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ここでも、清掃登山の成果を猛アピール!


しかし、見つかるのは小物ばかりだ。

「精一杯」と誓ったからには、ザックをイッパイにするくらいのゴミが必要だろう。

さらにゴミ拾いを続けた。



そして寝太郎は、山道脇のくぼ地に光るものを見つけた。

掘り出すとビール瓶だった。

普段ならこんな物を捨てた登山者をなじるところだ。

しかし、今回は違う。

「こんな山中まで、わざわざ大瓶を担いで来てくれてアリガトウ!」

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なぜ缶じゃなくて重いビンを持ってきたのかな?




ザックがイッパイになった。

もうゴミは拾えない。

これで御神体を踏みつけた無礼は許されただろうか。

念を押すため、もうひとつ善行を積んでおこう。

そんなつもりで、道端に花束を捧げた。

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枯れ草に花を咲かせましょう~♪




16:22、英彦山神社に戻ってきた。

社務所で、宴会が催されていた。

神輿を担ぎあげた男達が酒を酌み交わしていた。

「おのぼり」は来年にお預けだ。

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参道まで降りてきた。

バチが当たると思ったが、無事にここまで辿りついた。

一安心だ。

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そして、家にも無事に戻った。

そして、そして、翌々日。

ふくらはぎが筋肉痛になった。

天罰であろうか、異常に痛い。

ゴミの収集が足りなかったかな。

しばらく清掃登山を続けようと思います。



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この記事へのコメント

ポンちゃん
2015年04月19日 22:03
こんばんは
英彦山にいらしてたんですね
ゴミ拾い、まことにご苦労様でした。m(__)m
福岡県民を代表してお礼申し上げます。^^;
ゲンカイツツジ、綺麗だったでしょう!
不思議に岩場にしか咲かないんですよね。
英彦山は、山野草の宝庫です
またおいでくださいませ!
2015年04月19日 22:55
ポンちゃん様。こんばんは。
英彦山にお邪魔しました。
ゲンカイツツジはとても綺麗でした。危なっかしいヤセ尾根でしたが、思わず登ってしまうほどの魅力がありました。
山野草に疎いので、魅力を十分味わえない恐れがありますが、いろんな季節にお邪魔したいと思っています。
(次回は神聖な場所を穢さぬよう気をつけます。)
けいこたん
2015年04月20日 21:51
寝太郎さん、こんばんは。
英彦山の清掃、ありがとうございました。
寝太郎さんの登山はいつも力強いのに、こんな優しい面がおありなのですね。
素敵!
私も少しは見習わなくちゃです。
見習うのは山を愛する心で、岩尾根歩きは無理ですが。。。(^_^;)
2015年04月20日 23:00
けいこたん様。こんばんは。
力強く優しい寝太郎です
我が人生訓を紹介します。
「男は強くなければ生きていけない、優しくなくては生きている資格がない。」
~ by フィリップ ネターロウ

ウソです。。。
清掃した訳じゃなく、「ガラガラ」のネタのために拾っただけですよ。
それに、缶を拾いつつ「状態のいいFANTAは、ビンテージで売れるぜ$$」なんてフラチな事を考えておりました。
リアルにバチ当りな男なので、決して見習わぬよう進言致します。
2015年04月21日 18:56
こんばんは
それにしてもカンやビンがそんなに沢山落ちているとは? こちらでは一つも落ちていないので不思議に拝見させて頂きましたが・・・寝太郎さんの行いを神はしっかりとメモっており、筋肉痛はもしかして良い事の前ぶれかもしれませんね♪~
折角の景観もゴミが落ちていたのでは台無しです・・・感謝&感謝です♪~
2015年04月22日 00:39
リッキー様。こんばんは。
頂上付近のビン&カンはかなりの量でした。
一升瓶や角瓶なんかもありました。
荷揚げの苦労を考えると、心ない人々の遺棄物とは考えにくいです。
福岡県第三峰の英彦山を溺愛する人々が、最高峰に格上げするために、せっせと運んだ資材だと思われます。

そんなわけないか…

昭和の男 寝太郎としては、懐かしいカンばかりだったので、マナーがおおらかだった古き良き時代の世缶遺産に認定したいと思います。(by UNETARO)

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