三嶺 2014.1.3



お正月休みは、四国の山めぐりだ。

昨日、徳島県最高峰の剣山に登った。

本日は、高知県最高峰の三嶺にやってきた。
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9:40、名頃登山口出発。

昨日、剣山から見た三嶺は、とても美しかった。

あの、美しい三角錐の頂きを目指すと思うとワクワクした。
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まずは、樹林帯の登りだ。

「トレースがなかったら大変だなぁ。」と心配したが、杞憂だった。

立派なトレースがあった。

先行者の皆さまへ感謝を捧げます。

ありがたや、ありがたや。
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10:30、林道を横切るポイントに出た。

林道の上に、真っ青な空が見えた。
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しばらく登ると、針葉樹の森になった。

なだらかな地勢で、遠望も利かなくなった。

迷いそうな地形だ。

しかし、トレースのおかげで、迷わず進めた。

ありがたや、ありがたや。
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針葉樹林がつづく。

何の木だかわからないが、10mほどある高木だ。

そこに積もった雪が、ポカポカ陽気に誘われ、どさどさ落下している。

脳天に食らうと、ただではすまなそうだ。

頭上を気にしながら進んだ。

名前も知らない木だが、気になる木だった。
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えだのゆきお?



針葉樹林帯を抜けると、三嶺の頂上部が姿を現した。

険しい岩場が、立ちはだかっている。

登山道はどこについているのだろう。

まぁ、トレースについていけば大丈夫だろう。

ありがたや、ありがたや。
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ひたすらトレースを辿って行った。

トレースには、何度か引き返した跡があり、苦労の跡が偲ばれた。

そんな苦労をせずにすむ寝太郎は果報者である。

ありがたや~。
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しかし、感謝の気持ちが吹き飛ぶ出来事が起きた。

この先でトレースが消えた。

消えたと言うのは正しくない。

先行者は、ここから、岩壁を乗り越えていったようだ。

寝太郎としては取り付きたくない垂直に近い岩である。

ここまで来て、それはないだろう!

「一生ついていきます」と誓った相手が、実は超人だったという展開だ。

 奥さまの名前はサマンサ。
 そして、だんな様の名前はダーリン。
 ごく普通の二人は、ごく普通の恋をし、
 ごく普通の結婚をしました。
 でも、ただひとつ違っていたのは……
 奥さまは岳人だったのです

奥さまは魔女かよ、とツッコミたかたが、そんな場合ではない。

どうしよう…
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凡人ダーリンの寝太郎も、仕方なく岩をよじ登った。

もろそうな岩に、全体重を預けねばならない。

「岩よ、崩れんなよっ!」と強く念じた。

しかしコケの一念岩をも通すという。

念が岩を貫いて、岩が砕けてはイカン。

「岩壁さん、崩れないでもらえると、ありがたいかも…」

遠慮がちに岩に願いを掛け、よじ登った。
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なんとか、岩の上の雪棚に辿りついた。

一息ついた後、振り返って写真を撮ったが、これ以上崖っぷちに近づく気はしなかった。



あそこは下れない…

どうしよう…

ちょっと、悩んだ。

しかし楽天的な寝太郎は、それ以上深く悩めなかった。

まぁ、どうにかなるだろう。

とりあえず、山頂に向かった。
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「喉元すぎれば熱さも忘れる」

そんなことわざがある。

しかし、寝太郎の場合はこうだ。

「喉元過ぎれば、熱さも忘れ、旨みだけが残り、やがて満腹感が訪れる。

とてもハッピーな脳みそなのだ



13:32、三嶺到着。

太平洋と瀬戸内海が見えた。

さらに大山と思われる、白嶺が遠望された。

十分に眺望を楽しんだ。
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では、戻ろう。

下り斜面が見晴らせる場所で、ルートを検討した。

どうも、夏道はピンクの矢印のルートらしい。
(登りは黄色の矢印。)
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夏道を下ったが、それはそれで怖い。

サマンサのダーリンは魔法が嫌いという設定だったと思う。

魔法を卑怯だとは思わない合理的な寝太郎は、魔法を使ってでも安全に通過したい。

口元を「ピロリロリン!」と動かして、テレポートしたかった。

だけど、寝太郎に魔力はない。

口を真一文字に引き締め、慎重にトラバースした。
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なんとか、登りのトレースに戻った。

昼飯を食べて、一息ついた。

おにぎりで測量したところ、岩場の斜度はほぼ60度だった。
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下り道で、2組のパーティーとすれ違った。

寝太郎は、彼らに愛想良く挨拶した。

頂上付近のルートについて、彼らに解説したくて仕方なかったからだ。

しかし、2組から上の様子を聞かれることはなかった。

挨拶を交わしただけだった。

ん~、残念。

ニコニコと愛想を振りまいたんだがなぁ…

後で、ニコニコしても意味がない服装だったこと に気がついた。
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登山口の近くまで降りてきた。

シリセード跡が沢山あった。

先行者に倣い、寝太郎もシリセードで下った。

しかし、ここにも落し穴が何カ所かあった。

これらに気付かず突っ込んでたら、大惨事が発生しただろう。

危険を避けて下山した。
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駐車場に戻ってきた。

ベンチに腰掛け静かに雪原を見つめる老人たちがいた。

この寒さの中、何をしているのかな?
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先ほどの反省で、ゴーグルを外し、「コンニチハ~」と挨拶した。

返事もなく、微動だにしない。

???

ぬいぐるみだった…

何のためのものだろうか?

結構、不気味なんですけど…

16:04、車に戻った。
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いろいろ大変だった。

しかし、下山してしまえば、すべて良い思い出だ。

「喉元過ぎれば、熱くても満腹!」

そんな脳みそなのである。



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この記事へのコメント

2014年01月16日 19:46
こんばんは
四国の山について何の知識もありませんでしたが、四国の高い山でも雪があるのには驚きました。
垂直の岩場で、雪崩が発生しなかったのはせめてもの救いでしたね。
日本各地で過疎化が進んでいますので、この先このような案山子が街中を埋める時代が来るのかもしれませんね。
2014年01月16日 21:44
リッキー様。
コメント有難うございます。
四国には雪崩が起きる山などないと思っていましたが、この三嶺の南斜面は、雪崩の危険がありそうでした。
尾根筋のコースを登ればよかったと後悔しましたが、なにせ「喉元過ぎれば…」な男なもので…
勉強を重ね、安全・的確な行動ができる男になりたいと思います。
けいこたん
2016年07月20日 23:55
雪の三嶺、寝太郎さん、こんばんは!
昨日見た景色が、ここでは真っ白白!
三嶺で出会った地元の方が、「冬になると、下は膝までの雪でも、上に上がると腰まで積もる」と言われていました。
正に!!
どっぷり雪のあの三嶺の斜面!!
そこを寝太郎さんが!
これまた夫殿と、あの寝太郎さんて、どゆひと?
と、驚き感心してブログ写真に見入りました。
凄いけど、怖いでした。
2016年07月21日 02:00
けいこたん様、こんばんは。
こちらは季節違いの同じルートですね。
なので、逆に寝太郎はけいこたん様の記事を見て、「夏はこんなに花が!」とか「ササだらけ!」とか驚きました。
なお、この時は頂上直下の岩登りも怖かったですが、雪の酷道ヨサクが最も怖かったです。木こりのヨサクではなく、チェーンソーのジェーソンくらい怖かったです。

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