黒部五郎岳 2018.7.15~16



北アの黒部五郎岳にやってきた。

「北の国から」の黒板五郎と何か関係があるのかな?

そんなことを考えながら、身支度をした。

4:57、飛越トンネル登山口出発。

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5:26、稜線から朝日が出た。

黒板五郎気分の寝太郎。

その光を見て叫んだ(心の中で)

「ほたる~~!」

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まず目指すのは寺地山である。

道中、ニッコウキスゲやミズバショウが多く見られた。

ぬかるんだ道なのである。

何度か泥濘にはまり、靴がぐしょぐしょになった寝太郎は叫んだ(心の中で)

「じゅん(潤)~~!」

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ニッコウキスゲは「旬~!」




6:30、寺地山到着。

次に登る北ノ俣岳を眺めて、朝ご飯を食べた。

山肌に登山道が見えた。

標高差700mの斜面に、縷々とした道筋が細いながらも延々と刻まれていた。

あれを登るのか…

少々うんざりした寝太郎。

自分に言い聞かせるように呟いた。

「(登)る~るるるるっ、る~るるるるっ

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キタキツネを呼び寄せている訳ではない




縷々とした道を、俯きがちに登った。

直射日光に晒され、とても暑くてふらふらだ。

そんな寝太郎の分身のようなふわふわの花が咲いていた。

ワタスゲ。

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チングルマの綿毛。

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ハクサンシャクナゲ。

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なぜか語尾が「ゲ」ばかりな訳で…

 拝啓 父さん
 僕は今、下を見てばかりです
 ゲゲゲの寝太郎です…

そんな純君のような弱音を吐きつつも、父五郎氏のように粘り強く歩いた。

すると、ようやく稜線に出た。

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 拝啓 父さん
 ようやくゲゲゲの登りが終わりました
 北アの谷からの風に吹かれてます

さだまさしの歌声のように爽やかな気分になった。

でも足元の花はハクサンイチなわけで…



10:00、北ノ俣岳到着。

最初の3文字と字数が「北の国から」と同じである。

しかし、何の関係もない山である。

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北ノ俣岳の先には、たおやかな道が伸びていた。

美瑛の丘のようなうねり具合だ。

標高2,500mの山上の地形とは思えない。

秀でて高いが良い丘である。

しかし、吉岡秀隆くんとは何の関係もない地形である。

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赤木岳を巻いて進むと、雪で体を洗うワイルドな男が現れた。

上水道もガスもない黒板家と同じライフスタイルだ。

しかし、黒板五郎氏とは何の関係もない男である。

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寝太郎にも何の関係もない男だ




しばらく緩やかな道が続いたが、いよいよ黒部五郎岳への登りが近づいてきた。

ジグザグの道筋が見えた。

かなりきつそうだ。

呼吸を整えるべく、キキョウの写真を撮って一休みした。

なお、「北の国から’89」のサブタイトルは「帰郷」だが、この花とは何の関係もない。

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やはり黒部五郎岳への登りはきつかった。

久々のテント泊で、ザックの重みが応えたのだ。

まさに足が棒。

心も身体も死にそうな状況だ。

なお、「北の国から’02」のサブタイトルは「遺言」だが、この瀕死の男とは何の関係もない。

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「じゅん(殉)~~!」

死力を発揮するための叫びを上げて最期の坂を登った。



13:13、黒部五郎岳到着。

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もうフラフラである。

黒部五郎岳名物のカールを眺めをつつ大休止した。

なお、フラフラの寝太郎だが、富良野には何の縁もない。

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14:00、下山開始。

西南尾根経由で本日の宿泊地の黒部五郎小舎に向かった。

このコースには雪渓があった。

帽子に雪を詰めてかぶり、頭を冷やして進んだ。

これは快適で、少し元気が湧いた。

なお、帽子の内側に雪の寝太郎だが、内田由紀ちゃんとは何の縁もない。

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15:35、黒部五郎小舎到着。

黒部五郎小舎は黒板五郎小屋の何倍も立派だったことは言うまでもない。

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しかしテント泊の寝太郎には、小屋の良し悪しは問題ではない。

大事なのは幕営代である。

「大変ですね、お金は結構です」

なんて、心優しい黒板五郎氏のように言ってくれたら非常に嬉しい。

しかし、黒部五郎小舎は黒板五郎氏と全く関係がないのであった。

明るく「一泊1,000円でーす!」と言われた。

そこで寝太郎は夢想した。

北の国からの名シーン「泥のついた一万円」を…

~疲れで手が滑り、お札を土間に落とす寝太郎
~汚れたお札をおずおずと小屋番さんに出す
~へとへとの寝太郎に同情した小屋番さんは言う
「そんな汚い金は受け取らん!(泣)」と…
~(恩に着ます(ウソ泣き)、ではタダで!)

しかし寝太郎に、そんな演技力はない訳で…

普通に1,000円払いました。

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一芝居うつ勇気のない寝太郎
でも裕木奈江ちゃんとは何の縁もない




富良野と関係ないくせにフラフラの寝太郎。

テン場に行く前にビールを2本飲んだ。

身体のフラフラは倍増した。

が、気分は黒板家の火事くらい燃え上がった。

山ビール、最高

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酔い酔い気分を 炎上 エンジョイした。

その後、テン場に行った。

すると良いサイトは先客に陣取られていた。

ビールを飲んでる場合じゃなかった。

オノレの行動の遅さを呪ったが後の祭りである。

早い者勝ちなので仕方ないのだ。

「じゅん(順)~~~!」

仕方なく少し傾斜のあるサイトに幕営した。

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そして山も人も眠りに着いた21:00。

なかなか寝付けない寝太郎がいた。

疲れすぎて眠れなかったのだ。

足が火照って火照って仕方ない。

「ほたる~~~~~!」

眠れぬイライラで、そう叫びたい。

しかし満員の静かなテン場。

そんな叫びを上げる訳にはいかない訳で…

結局、うつらうつら過ごした。



眠れそうになかったので行動開始。

3:40、黒部五郎小舎出発。

足元が暗くてコケそうである。

短縮すると「暗元そう」である。

とか言ってる場合じゃない。

明かりが欲しいところだ。

「ほたる(の光)~~!」

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暗いうちから歩き出した寝太郎。

せっかくならカールの中心部で夜明けを迎えたい。

しかしモレーン部でかなり明るくなった。

もう、ご来光が迫っている。

早く歩かねばならない。

「歩(い)たる~~~~!」

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カールの中心部に到着。

氷河が彫った岩の盾に囲まれたような景色だった。

「じゅん(盾)~~~~!」

そして、「彫(っ)たる~~~!」

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岩の城塞のような景色でもある。

「岩城滉一~~!」

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そんなセリフはない




6:32、再び山頂。

美しい山頂である。

純君や蛍ちゃんでボケたいところだが、ただただ美しい。

なのでボケは「黒部五郎岳」の標識の部を板に変えておくにとどめました。

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あとは来た道を戻るだけである。

美しい北アの稜線だが、昨日通ったばかりなので感動は少ない。

北ノ俣岳への最後の登りあたりで、疲労困憊してしまった。

牛歩状態だった。

「うしだあゆみ~~!」

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こんなセリフもない




13:38、北アの国から下山。

猛暑の下界に戻った。

2018年の夏。

それ猛々しい暑さな訳で…

「あちいだけよ~~!」

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こんなセリフもない
もはや誰だかわからない。


黒部五郎小舎の夜は涼しくて最高だったなぁ。

稜線の風も最高だった。

しんどかった思いはどこへやら。

降りた途端に、そう思ってしまう。

北アの国は、何度でも行きたくなるドラマチックな場所である。


この記事へのコメント

けいこたん
2018年08月11日 22:54
寝太郎さん、こんばんは。
寝太郎さんが登った黒部五郎岳の、写真を見たいなあと思っていました。
大きいですねー。いい写真ばかり。夫殿が寝太郎さんの写真を羨ましがっています。
山を見ていると、どんな言葉を使っても、その感動は上手く表せないですが、北アの国にまた行きたいです。
2018年08月13日 07:40
けいこたん、おはようございます。
最近ブログをサボりがちなのですが、白馬岳の記事を書いて、ちょっと書きグセが戻りました。
写真をお褒め頂きありがとうございます。まぁ、撮り手ではなくモデルが美しいからなんですけども。北アはとにかく広~い景色が見られるので、どう撮っても美しい完璧なモデルさんであります。
隊長
2018年08月16日 08:06
寝太郎さん、おはようございます。
白馬岳の後また北アルプスに行ったのかな凄い、とよく見ると前に行かれた黒部五郎岳たったのですね、楽しく拝見しました。北アルプスに一人で行かれる寝太郎さん、うらやましい、しかもテント泊素晴らしいです、私には真似できないです。
2018年08月18日 23:12
隊長、こんばんは。
コメントありがとうございます。
北アルプスへ1人でテント泊ですが、隊長にこそ相応しいスタイルと思います。このスタイル、山ガールにお近づきになれる機会がかなり多いのです。寝太郎はそのチャンスを全く活かせてないんですけどね。

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