祖母山 2015.11.15



祖母山へやってきた。

寝太郎には、最近”老い”に関する悩みがある。

それを「祖母さん」に相談しようと思って来たのである。

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帰途に撮影した祖母山のシルエットです。




悩みは視力の衰えだ。

最近、老眼の進行が激しいのである。

ゴハンならぬ ロウガンがススム君の行進が止まらないのだ。

いや、ススム君の行進なんてのんきな速度ではない。

郎丸(がん)アユム君全力疾走くらい、グイグイきてるのだ。

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「お祖母さん、老眼鏡を掛けないとダメですかねぇ?」

そんな相談をしに来た訳である。

8:45、神原登山口一合目の上の駐車場出発。

うつむきがちに山道に入った。

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谷間の登山道をススム君。

自分ではまだまだ若いつもりである。

ゴハンも軽く3杯はイケる。

結構スマートなわりに、ベルトを外さなくてもイケる。

でも、スマートフォンを見るには眼鏡を外さないとイケない。

「老眼かぁ~、枯れてきたなぁ。」

老眼の我が身が、朽ちかけた枯葉に重なる。

そんな思いを胸に落葉の上を歩いた。

9:30、五合目小屋通過。

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五合目を過ぎると、尾根道に変わった。

相変わらず枯葉に覆われた道である。

しかし、陽を受けた枯葉は、つややかに輝いていた。

枯葉にも年季の入った味わいがあるってことだ。

「お祖母さん、寝太郎もまだまだですよね。」

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さらにススムと、枯葉の道は輝きを増した。

「お祖母さん、寝太郎もまだまだイケてますよね!」

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さらにさらにススムと、日蔭の道となった。

落ち葉の様相が変わった。

腐葉土に還りつつある一面の濡れ落ち葉だ。

「お祖母さん、寝太郎はさすがに濡れ落ち葉じゃないよね…」

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10:52、国観峠到着。

優しい丸みを帯びた祖母山が見えた。

大きく見えた。

「老眼なんて、ちっちゃな悩みね~。」

そんなことを言われた気がした。

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近くが見えづらくても死ぬわけじゃない。

眼鏡を変えればいいだけだ。

ついでに、オサレなリーディンググラスで、目が チョイ悪オヤジに変身しよう。

パン寝ッ太 ジ郎ーラモ になるぞ!

祖母山頂が近づくにつれ、吹っ切れてきた。

お祖母さん、ありがとう!

ムーチョグラシアスノンナ!

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9合目を過ぎると、ツルツルの山肌が現れた。

絶対に滑る鉄板斜面だ。

落ち葉がないと困るじゃないか。

落ち葉にも、活躍の場があるってことだ。

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頂上直下、またツルツルお肌が現れた。

落ち葉がないと困るぞ!

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11:43、祖母山到着。

「老眼なんて取るに足らないコト。」

そんな悟りを開いた登山であった。

森が見えれば、木は見えなくても大丈夫。

老眼より大局眼だ。

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そして、もうひとつ悟った。

「濡れ落ち葉にも、役割がある。」

ツルツル斜面で滑って転んで泥まみれになってしまった。

落ち葉があれば、こんなことにはならなかったろう。

老いた者にしか果たせない役割もあるってことだ。

その役割を立派に果たし、年齢なりの輝きを放てばいいのだ。

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そう言えば、今日の昼めしは「どん兵衛」だ。

加山雄三御大が扮する老剣士「どん兵衛」。

あれも若い者では演じきれない大御所の輝きだ。

寝太郎もどんばるぞ。



では、お湯を沸かそう。

………

ん?

んんっ?

ライターがないぞ。

あれっ?

まじかっ!?

ザックとウエストバックをひっくり返したが無い。

無い…

マヌケにも、ライターを忘れてしまった。

あぁ、頭がチョイ悪オヤジのせいで、ゴハンが貫田ムネオ君だよ。

とほほ。

老眼はいいけど、ボケ老人はマズいなぁ…

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「火を貸して」とか、何も言えなくて秋。




しょうがないので、おやつのケーキを食べることにした。

年寄りの冷水でカフェオレも作った。

が、粉ミルクが溶けず、ほろ苦い味がした。

いや、はっきり言って激マズだった。

老眼はまだしも、ボケ老人はマズいなぁ…

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冷たくマズいスティックコーヒーで、身も心も冷えた。

早々に下山だ。

二度と冷水でスティックコーヒーは作らないぞ。

そう決めた。

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もう、ライターは忘れないと誓えよ!




国観峠まで下ると晴れ間が見えた。

すると我がボケ脳にヒラメキが訪れた

「老眼鏡でガスに着火できるんじゃね!?」

凸レンズの老眼鏡で、陽光を集め着火するのだ。

老眼鏡は山の必需品かも

「よし老眼鏡を買うぞっ!」

そう決めた。

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自由奔放な発想もいいけど、ライター忘れんなよ!




目の老化は吹っ切った!

脳の老化も吹っ切ろう!

という訳で、下山は神原渓谷の廊下を辿ることにした。

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これが1つ目の滝。

最上流かつ秋なので、水が少ない。

シャッタースピードを調整して美しく撮りたいところだ。

しかし、機械に弱いジィさん脳みその寝太郎に、そんなテクは無いのである。



2つ目の滝。

これを撮影するため滝壺に下りた。

急傾斜の土の斜面をキックステップで下った。

そんなテクはあるのである。

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3つ目の滝。

もっと急な泥斜面を滝壺に向かって下った。

スキーのように滑り下りた。

そんなスゴテクもあるのである。

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4つ目の滝。

最上流部を抜けたので、傾斜は緩んだ。

もうテクはいらない。

と油断したら、ヌメった岩でコケた。

やっぱりボケ脳だなぁ。

打ちどころ良くコケて、冴えた頭脳になれたらいいのに。

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五合目の滝。

突然、単位が変わった。

が、これは寝太郎がボケているのではない。

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本当に「五合目の滝」という名称なのだ。

ここから、登山道に戻った。

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しばらく滝のない道が続いた。

これは三合目付近の急流である。

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また、滝があらわれた。

これは「二合目の滝」(←これも正式名称です。)

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そして最後の「一合目の滝」(←これも正式名称。)

滝が並ぶ神原渓谷の廊下であった。

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15:55、駐車場に戻った。

このままメガネ店に行こうと思っていたが、結構遅くなった。

なので、家へ帰ることにした。

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帰宅すると、ちょうど認知症に関するテレビ番組が放送されていた。

それによると、認知症になると歩行に悪影響が出るとのことだった。

逆に歩行運動は認知症の進行防止にとても有効らしい。

アホみたいに山野をほっつき歩いてる寝太郎。

俺、ボケないかも!

希望が湧いた。



しかし、物忘れと忘れ物のヒドさはハンパじゃないからなぁ。

足はやたら強いが、頭がめっぽう弱い。

そんなスーパー徘徊老人になっちゃう気もするなぁ。



ラグビー人気にあやかって改名しようかな。

「るろうまる あゆむ(流浪回 歩)の山の記」なんてどうだろう?

種田山頭火みたいだなぁ。

破天荒ながら達観した作風のブログっぽいぞ。

でもそんなの 俺、カケないかも!

やっぱり引き続き「おのぼり寝太郎」で行こうと思います。


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この記事へのコメント

けいこたん
2015年11月17日 22:48
何も言えなくて秋のシャイな寝太郎さん、冷たいカフェオレはやはりまずそう。真似できないです。(≧∇≦)

下りの神原渓谷って滝が続くのですねー。
滝連(廉)太郎ならぬ、滝寝太郎さんでしょうか。ごめんなさい。寝太郎さんの言葉遊びを真似してみましたが、上手くいきませんでした。(*^^*)
2015年11月19日 00:18
けいこたん様。こんばんは。
「滝連太郎」うまい!そして深い!
一本取られました。
キレ良く打ちどころも良い投げ技の一本を頂き、冴えた脳みそになれそうな気がします。
神原コースは1~5合目の間が滝連太郎でした。特に滝連次郎と連五郎(2・5合目の滝)が良かったです。
秋紅葉の河の宴、巡る坂道かけおりて、でした!
ポンちゃん
2015年11月20日 12:30
寝太郎さん、こんにちは
老眼、お互い大変ですね。
老癌じゃないだけましなのかな?と良い方向に解釈しております。(^。^;)
祖母山、このルートは未登なのでいつか登ってみます。
2015年11月20日 23:39
ポンちゃん様、こんばんは。
老眼は大変ですよね。しかし脳の老化にくらべればマシなのかなと私も良い方向に解釈することにしました。
神原ルートの長所は、「滝」「意外に静か」「スズタケが少ない」の3つだと思います。是非歩いてみてください。

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